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  • 執筆者の写真szkbksk5

日下部一司個展

更新日:2022年7月17日



7月にMarie Gallery で2回目の個展をすることになった。

2014年に最初の展覧会をしたので8年ぶりだ。

その時も写真展だったが、今回も写真の展覧会の予定だ。

風景を淡々と眺めるような展示にしたい。

2022/06/04


日下部一司 展

2022年7月2日[土]-7月16日[土]

13時-18時

[休廊日/日曜日-水曜日]


Marie Gallery

〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町三丁目 33-7 1F

Tel & Fax:03-6321-3442

E-mail:info@mariegallery.com


[営業時間]

展覧会期中の 木、金、土 1:00PM 〜 6:00PM


[最寄り駅]

東京メトロ半蔵門線:水天宮前 駅 5番出口 徒歩7分

都営線:浜町 駅 A2番出口 徒歩4分

東京メトロ日比谷線:人形町 駅 A1番出口 徒歩10分

都営浅草線:人形町 駅 A1番出口 徒歩10分

江戸バス:浜町三丁目 停留所 徒歩2分

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展示する作品はモノクロ写真に油絵の具で着彩している。

「雑巾がけ」という技法だ。


油絵の具と写真と言えば、明治期の写真家 横山松三郎を思い起こす。

横山は印画紙を薄く剥ぎ、裏から油絵の具を擦り込み表面に現れる色彩でカラー写真のような作品を作った。

この技法は「写真油絵」と呼ばれている。


それとは逆に写真の表面から着彩する方法もあった。

それを「雑巾がけ」という。

「雑巾がけ」はもともとは海外からレタッチの方法として伝わった修正技術を、当時(大正期)のアマチュアカメラマンたちが表現に用いそれぞれ趣の違う個性的な作品を産んだ。


修正のためのこの技術を表現に用い進化させたのは日本人だけだったようで、日本独自の技法だと言われている。

当時はこの技法に正式名称はなかったようだが、今日では「雑巾がけ」と言う正式名称で呼ばれている。

バライタ紙に印画された写真の表面に、布を使って油絵の具を塗る様子が「雑巾がけ」に似ていることからいつのまにか「雑巾がけ」という技法名になってしまったようだ。

カタカナの技法名にはならなかった。

それで良かった。

愛嬌がある。


展覧会には「風景を愛でる」というサブタイトルを付けた。

正確には「ファインダー越しの風景を愛でる」だが、長いから「風景を愛でる」にした。カメラのファインダーは矩形である。

矩形で対象を切り取る装置・・・カメラを使って風景を見ることが今回の作品の重要な点だ。

風景を眺めるのではなく、矩形の中の風景を愛でるのだ。


(日下部一司)

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